最期を迎える前に、どんな選択肢を提供できるか

当院では、獣医師・看護師を募集しています。

 

大切な家族の一員であるワンちゃん、ネコちゃんが悪性腫瘍(がん)慢性的な疾患を抱えてしまった場合に、獣医師として何ができるでしょうか。

  

治療前、治療中、治療後

 

 人間の医療の場合は、様々な選択肢があります。

 

当院では、人間の医療と同様に、飼い主様のお考え、動物の状態に応じて、オーダーメイドで治療を組み立てていきます。

 

 

例えば、

  

・外科的に切除することが有効の場合

・抗がん剤が有効な場合

・免疫異常でステロイドを使用する場合

 

 一般的に強い副作用が認められることもありますが、これらを和らげたり、ストレスを軽減しながら治療を補完していくことができます。

 

また、西洋医学的な治療が不可能、有効な手立てがないとなった場合でも、「痛み」や「ストレス」を緩和するために漢方やホメオパシーなどを併用することができます。

  

もちろん、全てのケースに適応できる訳ではありません。

しかし、苦しい最期を迎えるよりも、少しでも穏やかに生活ができるように様々な選択肢を提供しています。

 



肺腺がん 切除済み 
再発をなんとか防止したい 術後管理もお願いしたい。
退院してすぐに元通りの生活をして、1日1時間の散歩をしていたら、精査をしたところ肺気胸になってしまっていた
安静にしながら、気胸が落ち着いて、術後管理をやり直して戻って来た
再発防止のための漢方を数種類実施。
腸の腺癌 二次診療施設で切除済み 
1ヶ月以内に転移病巣が見つかり(二次診療施設)
あまりに元気がない、活動力がない、4~5件の診療施設を回って。血便が止まらない、
統合医療を実施、元の状態に戻って来た。
漢方薬、ホメオパシー、西洋医学のお薬を取り混ぜて。
抗がん剤は使わない。
癌は取りきれない、病気を治すことはできないが、最期を迎えるまで元気で迎えてもらいたい

椎間板ヘルニア
高齢のため手術は断念。グレード3。
動けない、立てない、痛みがあるので震えていた。
鍼灸と漢方、ホメオパシーを3つ取り混ぜて実施。1ヶ月ぐらいで立てるようになった。
今は元気に走れるようになった。
炎症性腸炎 IBD
小型犬で低タンパク血症、低アルブミン血症によって、大動脈血栓塞栓症がおこり、後肢の指先(末節骨、中節骨、基節骨まで)が壊死脱落。
現在、西洋医学のお薬を服用しつつ、漢方薬を数種類用いて、炎症性腸炎は安定しており、血栓が溶解しています。下痢も認められず、現在は内服のみで、元気に生活している。

肥満細胞腫 猫
脾臓に肥満細胞腫があり摘出したが、血液検査上、血中に肥満細胞腫を認める所見があり。
術後1週間で点滴を行っていた場所から肥満細胞腫が再発。
漢方薬を用いたところ、細胞腫が縮小し、皮膚表面の細胞腫はなくなり、現在は漢方薬の内服のみで元気で生活している。
添加物中毒
添加物中毒と思われる所見が腎臓に認められる。
嘔吐、下痢、食欲不振。腎臓内になんらかの蓄積物を認める所見。代謝不良が起き、解毒できなくっていると思われる。
食事療法と漢方薬を用いて、現在蓄積物は代謝されている状態で、嘔吐、下痢、食欲不振は改善されている。


当院は人間医療の臨床検査技師が勤務しており、超音波検査(エコー検査)に力を入れています。

見つけにくい病変等も専門技術を身につけた技師によるエコー検査では発見率が上昇し、様々な疾患を抱えられた患者様が来院され、その実績は当院の症例記録でもご紹介しています。

画像診断に興味のある先生は、エコー検査のより専門的なノウハウを実例をもって身につけていただくことができます。



一般診療はもちろんのこと、おかげさまで口コミ等により、専門的な疾患、セカンドオピニオンとして来院していただく方が非常に増えてきました。

 

ひとりひとりの飼い主様にかける時間がどうしても長くなり、ご迷惑をおかけする状況が続いています。

 

今回、このような状況を解消すべく、獣医師・看護師の募集に至りました。

 

獣医師・看護師としてのスキルを磨きたい方、専門性を磨きたい方にぜひ仲間になっていただき、地域の動物や飼い主様のお力になることはもちろんのこと、ご活躍していただくご自身の将来にもプラスになるような環境を整えることができたらと願っています。